火山活動と地質
この湖は約16万年前のステージⅡの火山活動によって形成されました。その溶岩は現在でも湖から西側の山体を覆っています。湖は北東を扇子森、南西を鍋森に囲まれ、御浜神社を経由する登山道が馬蹄形に開いています。
湖の特徴
湖の水は降り積もった雪が溶けたもので、冬季には湖底(最深部で4.7m)まで凍結します。pH4.7で酸性が強いため、多くの生物は生息していませんが、クロサンショウウオなどが見られます。この付近は残雪が多く、雪解けとともに高山植物が咲き誇ります。古くは「鳥ノ海」と称されていました。
高山植物と景観
鳥海湖の周辺には残雪が遅くまで残っているため、雪解けとともに高山植物が次々と花を咲かせる名所となっています。鳥海湖の遥か先には庄内平野や日本海が広がり、鳥海山の中でも特に風光明媚な場所です。花が咲き誇り、景色が良く、山小屋もあるため、鳥海湖を目的に多くの登山者が訪れます。