縄文時代の先住民の遺跡
まほろばの里たかはたは、縄文時代より先住民が生活しており、多くの遺跡が発掘されています。日向洞窟や尼子洞窟群、観音岩洞窟群など14地点の洞窟遺跡群が存在し、これだけ多くの洞窟遺跡が同じ地域に密集しているのは全国的に稀です。歴史公園では、縄文時代の生活空間を再現し、縄文時代の景観を感じることができます。
縄文時代の竪穴住居(復元住居)
高畠町の和田地区で発掘された金谷遺跡の遺構を基に復元された住居です。地面に穴を掘り、その上を直接屋根で覆った建物で、防寒性、防湿性が良く、北方の寒冷地や山間地帯に適した構造となっています。
安久津八幡神社
安久津八幡神社は、860年に慈覚大師が阿弥陀堂を建てたことが始まりとされています。高畠町のシンボルである「三重の塔」と、参道途中の舞楽殿、その奥に本殿があります。
本殿、三重塔、舞楽殿は県の指定文化財に登録されており、歴史と文化を感じさせます。三重塔は寛政9年(1797年)に再建されたもので、初建は寛永2年(1625年)といわれています。5月と9月には例大祭が行われ、倭舞や流鏑馬などが奉納されます。
日向洞窟
日向洞窟は、標高230メートルの立岩の山麓にある何千年もの間使用されていた複合遺跡です。この遺跡群は西から第4岩陰、第1洞窟、第2洞窟、第3岩陰で構成され、縄文時代草創期の遺物が発掘されています。洞窟遺跡としては全国的にも珍しい存在で、考古学的にも重要な資料となっています。
江戸時代、日向洞窟は「鬼の岩屋」として知られ、立ち入り禁止の場所でした。しかし、次第に多くの人々の目に留まるようになり、石鏃などが発見されるようになりました。中央の第1洞窟は、入口の高さ3.5メートル、幅5メートル、奥行14メートルのひょうたん状の洞窟です。
この遺跡から発見された土器(隆起線文土器片、爪形文土器片など)や石器(石槍、研磨器、石斧など)は、旧石器文化から縄文文化への発展過程を解明する上で非常に重要です。また、発掘された人骨や動物の骨(クマ、シカ、キツネ、カモ、ヤマドリなど)は、縄文草創期(約1万年前)の存在を全国的に知らしめました。
県立うきたむ風土記の丘考古資料館
旧石器時代から縄文時代、弥生時代、古墳時代に至るまでの資料を展示しています。高畠町の日向洞窟出土品や、国の重要文化財である漆塗りの土器などを鑑賞することができます。
道の駅たかはた
公園に隣接して「道の駅たかはた」があり、季節ごとに様々なイベントや展示が開催され、地元産の直売所も併設されています。高畠産の有機米が食べられるレストラン「縄文」、高畠町の銘産品・お土産品などが買える売店、季節の野菜や果物など生産者「まほろば大地の会」の直売所があります。高畠町観光の拠点としても利用されています。
四季の花々
春は桜、夏はひまわり、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとに様々な花や景色を楽しむことができます。
秋には園内にて芋煮会が開催されます。冬にはイルミネーションが点灯され、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。