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最上峡

(もがみきょう)

雄大な自然と舟下りが楽しめる景勝地

山形県最上川中流にある最上峡は、戸沢村古口地区から庄内町の清川地区までの全長16kmにわたる渓谷です。山形県の母なる川である最上川の中でも、両岸に迫る山々が美しいこの場所は、随一の景観を誇る場所として知られています。一帯は天然杉などが現在も保存されており、最上川県立自然公園に指定されています。

雄大な自然が織りなす絶景

最上峡の最大の魅力は、なんといってもその雄大な自然です。両岸には山々が迫り、その迫力満点の景色は訪れる人を圧倒します。春には山桜が咲き誇り、夏には新緑が眩しく、秋には紅葉が色鮮やかに染まります。冬には雪景色が水墨画のように美しく、静寂に包まれた空間が広がります。

最上川舟下り

最上峡のダイナミックな風景を間近で感じるなら、最上川舟下りがおすすめです。冬には、こたつ船に乗って、熱燗を楽しみながら舟下りを満喫することもできます。船頭の鍛え上げた舟唄と最上訛りのガイドとともに眺める風景は、心に残る体験となるでしょう。

四季の風景

春: 5月初旬の山桜。色鮮やかなピンク色の山桜を船上から楽しむお花見。点在する山桜が山々を彩ります。

初夏: 5月下旬~6月上旬の新緑。清々しい風と鮮やかな緑が魅力。見渡す限りの新緑が広がります。

秋: 10月下旬~11月下旬の紅葉。山々がオレンジや黄色に染まり、水面に映る紅葉が美しい。山々が錦に染まり、紅葉が水面に映えます。

冬: 12月下旬~2月の雪景色。水墨画のようなわびさびを感じる絶景が広がります。冬場は「こたつ船」が運行され、こたつ+熱燗の舟旅が楽しめます。

松尾芭蕉の句で知られる最上川

俳聖・松尾芭蕉の句「五月雨を/あつめてはやし/最上川」で知られる最上川。芭蕉自身が舟に乗り、激流をくだった経験を詠んだこの句は、「梅雨の雨が最上川に集まり、ものすごい勢いで流れている」様子を表現しています。最上川は部分的な急流を除けば、川全体の流れはゆるやかで、ゆったりとした舟下りを楽しむことができます。

滝と景観

最上峡の両岸には黒森山や鍋流森などから無数の滝が流れており、48の滝があると言われています。その中でも、日本の滝百選に選ばれた白糸の滝が代表的で、落差は約120mに及びます。その名の通り、最上川へ注ぐ一筋の流れは、まるで天から垂らした糸のように繊細ですが、枯れることのない湧水には自然の力強さを感じることができます。

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最上峡
(もがみきょう)

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