東光の酒蔵:小嶋総本店
1597年(慶長2年)に創業した小嶋総本店は、米沢藩上杉家の御用酒屋として知られています。現在では清酒「東光」の蔵元として広く知られています。江戸時代に度重なる飢饉で禁酒令が出された中でも、酒造りを許されていた数少ない酒蔵の一つです。
米沢は、山から湧き出る豊富な水と良質な米に恵まれ、寒冷地特有の低温長期発酵による手造りの美酒が誕生します。2012年から本格的に輸出を開始し、中国、ドイツなど15カ国・地域に出荷しています。
資料館に併設された蔵元直営店では、無料試飲だけでなく、高級酒やコンテスト受賞酒もリーズナブルな価格で試飲可能です。専属スタッフの助言を受けながら、お気に入りの一本を見つけてみてはいかがでしょうか。
常設展示
直江兼続公史跡めぐり展: 大河ドラマ「天地人」の主人公、直江兼続公ゆかりの地を紹介。
上杉鷹山公展: 米沢藩中興の祖、上杉鷹山公の展示室。
米沢牛の系譜・ダラス先生資料展: 米沢牛のルーツとその普及に貢献したダラス先生の資料を展示。
歴史的な建造物
蔵元の母屋部分は、ボルト一本使わない伝統工法で建設され、現代の技術では再現不可能とされる歴史的な建造物です。
館内はまるで明治時代の酒蔵にタイムスリップしたかのような趣深い空間が広がり、蔵元直営店では「東光」の試飲とお買い物が楽しめます。
2013年に放映されたマックスファクターの化粧品SK-IIのテレビCMは、トム・フーパー監督が手掛け、全編オール山形ロケで撮影されました。核となるシーンは「東光の酒蔵」で撮影され、フーパー監督はここで昔ながらの酒造りを再現しました。