高畠石の歴史
高畠石は黄色みのある凝灰岩で、古くは古墳時代の石室に使われ、江戸時代からは民家の石塀などに広く利用されてきました。高畠石は無数の気泡があり、高畠町の特産物として、平成22年まで採石が続けられていました。瓜割石庭公園は、この高畠石の採掘跡を整備したもので、その不思議な景観は訪れた人を圧倒します。
観光スポットとしての魅力
石の真ん中には人工的に作られた小さな箱型の洞窟があり、その洞窟のトンネルを抜けると広いスペースが広がっています。高さ約30メートルの石壁があり、その壮大さと色合いは写真映えスポットとして人気が高まっています。反響の良さから、ライブ会場や写真撮影会場としても利用されています。使用料金を支払えば芋煮会場としても利用可能です。
旧高畠駅舎
町内には、廃止になった山形交通高畠線の高畠駅(現存するJR奥羽本線の高畠駅とは異なる)の駅舎が、瓜割石を使って建てられており、旧高畠駅舎として保存され、国の有形文化財にも登録されています。
高畠石とは
高畠石(たかはたいし)は、山形県東置賜郡高畠町の名産で、火山の噴火で噴出した火山灰の堆積でできた石材です。7世紀末頃から高畠町の各地に残る横穴式石室で使われており、江戸時代には家の土台や墓石などとして広く利用されていました。本格的な採石は大正時代から始まり、最盛期は1954年(昭和29年)頃でした。現在でも、天然石材の持つ暖かさや質感が好まれて様々な用途に用いられています。
高畠石の種類
高畠石は、石切場の名前を付けて細分化されて呼ばれています。瓜割石、羽山石、高安石、味噌根石、大笹生石、西沢石、海上石、細越石、沢福楽(さんぶくら)石などがあります。