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だだちゃ豆

(だだちゃまめ)

鶴岡の風土と人々のこだわりが育てた、究極の枝豆

だだちゃ豆は、山形県鶴岡市を代表する夏の味覚です。一般的な枝豆とは異なり、茶色の産毛に覆われたさやが特徴で、見た目はやや素朴ですが、ひと口食べると濃厚な甘味と深いコク、とうもろこしを思わせる独特の香りが広がります。

鶴岡の気候や土壌、そして地元の農家が長年にわたって積み重ねてきた栽培技術によって育まれてきた、地域を代表する特産品です。その味わいに魅了され、「一度食べるとやみつきになる」と感じる人も少なくありません。

「だだちゃ豆」という名前の由来

「だだちゃ」とは、庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」を意味する言葉です。

名前の由来には、庄内藩のお殿様が枝豆を好んでいたことにまつわる逸話があります。枝豆を献上された際、お殿様が「今日はどこのだだちゃ(おやじ)の枝豆か」と作り手を尋ねたことから、いつしか「だだちゃ豆」と呼ばれるようになったと伝えられています。

旬は6月から8月

だだちゃ豆の旬は6月から8月頃です。夏の短い期間に収穫されるため、まさに旬の時期にしか味わえない特別な枝豆として親しまれています。

特に収穫できる期間は短く、さやが黄色くなる前のおよそ5日間が収穫の目安とされています。農家がそれぞれの豆の状態を見極めながら収穫するため、旬の味わいを楽しめる期間も限られています。

江戸時代から続く、鶴岡のだだちゃ豆

だだちゃ豆の歴史は江戸時代までさかのぼります。もともとは、新潟県から鶴岡市の小真木地区へ伝わった「八里半豆」という枝豆がルーツとされています。

小真木地区の五十嵐助右衛門は、息子の孝太とともに八里半豆の美味しさをさらに高めるため、改良に取り組みました。そして江戸時代末期の1860年代頃に、八里半豆を改良したものが、現在のだだちゃ豆につながる原形になったとされています。

その後、孝太はさらに改良を重ね、地元の人々に種を分け与えました。こうしてだだちゃ豆は小真木地区を中心に広く栽培されるようになり、地域に根付いていきました。

鶴岡の風土が生み出す独特の味わい

だだちゃ豆の大きな魅力は、単に品種だけではなく、鶴岡周辺の気候や土地条件と一体になって生み出される味わいにあります。

長年にわたって鶴岡の農家が栽培を続け、土地に適した育て方を受け継いできたことで、だだちゃ豆特有の甘味や香り、深い風味が育まれてきました。そのため、同じような品種を他の地域で栽培しても、鶴岡産と同じ特性を出すことは難しいとされています。

山形大学農学部の研究によると、現在では約30種類のだだちゃ豆の品種が存在するとされています。それぞれの品種が受け継がれながら、鶴岡の枝豆文化を支えています。

農家が手間暇をかけて育てる夏の味覚

現在も鶴岡市内では、多くの農家がだだちゃ豆を大切に育てています。旬の時期になると、農家の直売所などに採れたてのだだちゃ豆が並び、地元ならではの新鮮な味わいを楽しめます。

収穫時期が非常に短いことも、だだちゃ豆の魅力の一つです。食べ頃を逃さないよう、豆の成長を細かく見極めながら収穫されるため、夏の限られた時期にしか味わえない季節の恵みとなっています。

だだちゃ豆のおいしいゆで方

だだちゃ豆は、採れたてをゆでたてで味わうのがおすすめです。まず、さやの表面を覆っている産毛をしっかり取り除いてから、豆の量の約3倍を目安にしたたっぷりのお湯でゆでます。

ゆでている途中でさやに割れ目ができた頃が、ゆで上がりの目安です。ゆでたては、さやの色や形こそ一般的な枝豆と大きく変わりませんが、口に入れると濃厚な甘味と豊かな香りが広がり、格別の風味を楽しめます。

昔ながらの食べ方も楽しめる

鶴岡では、ゆでたてのだだちゃ豆を熱々のまま串に差し、からしをつけて食べる食べ方も親しまれています。シンプルな調理法だからこそ、だだちゃ豆本来の甘味や香りを存分に味わえます。

料理でも楽しめる鶴岡のだだちゃ豆

だだちゃ豆は、そのままゆでて食べるだけでなく、さまざまな料理にも利用されています。

鶴岡市の農家レストラン「やさいの荘の家庭料理 菜(な)ぁ」では、旬のだだちゃ豆を使った料理を楽しむことができます。2013年には、日本経済新聞の「全国の農園レストラン」で1位に選ばれたことでも知られています。

築130年を超える自宅を改装した店内は、落ち着いた雰囲気が漂い、ゆっくりと食事を楽しめる空間となっています。

だだちゃ豆を使った多彩な料理

昼膳では、ゆでたてのだだちゃ豆を味わえるほか、だだちゃ豆を使った「だだちゃ豆ごはん」や「だだちゃ豆のパンナコッタ」など、旬の味覚を生かした料理も楽しめます。

枝豆としての美味しさはもちろん、炊き込みご飯やデザートなど、さまざまな料理に活用できるのもだだちゃ豆の魅力です。

鶴岡で味わいたい、夏限定の特産品

だだちゃ豆は、江戸時代から続く栽培の歴史と、鶴岡の風土、そして農家のたゆまぬこだわりによって育まれてきた特別な枝豆です。

茶色の産毛に覆われた素朴な外見からは想像できないほど、濃厚な甘味と深い味わい、独特の香りを持っています。旬は6月から8月と短いため、鶴岡を訪れるなら、ぜひ夏の時期に採れたてのだだちゃ豆を味わってみてはいかがでしょうか。

だだちゃ豆の歴史

だだちゃ豆は江戸時代から鶴岡市で栽培されてきました。「八里半豆」という枝豆が新潟県から鶴岡市の小真木地区に伝わり、小真木地区の五十嵐助右衛門が、息子の孝太とともに「八里半豆」の美味しさを追求しました。江戸時代末期の1860年代に枝豆「八里半豆」を改良したものがだだちゃ豆の原形です。孝太はさらなる改良に取り組み、地元の人々に種を分け与え、広く栽培されるようになりました。当時の庄内藩のお殿様もその美味しさに驚き、「だだちゃ豆」の名前の由来になったといわれています。

現在では、鶴岡市内の農家が手間暇かけて育てた「だだちゃ豆」が直売所に並びます。収穫期間は短く、さやが黄色くなる前の約5日間です。鶴岡市周辺の気候や土地条件がだだちゃ豆の味を形作っており、他の地域では同じ特性は出ません。山形大学農学部の研究によると、現在では約30種類のだだちゃ豆の品種が存在します。

美味しいゆで方

美味しいだだちゃ豆を作るには、サヤの産毛をしっかり取ってから、豆の3倍ほどの量の湯でゆでます。さやに割れ目ができたらゆであがりです。熱々のまま串に差し、からしをつけて食べるのが一般的です。

だだちゃ豆の茹でたては、見た目は一般的な枝豆と同じですが、口に入れると豆の甘みと風味が広がり、格別な味わいを楽しめます。

だだちゃ豆の魅力を味わう

鶴岡市の農家レストラン「やさいの荘の家庭料理 菜(な)ぁ」は、だだちゃ豆を使った料理を楽しめる場所です。2013年に日本経済新聞の「全国の農園レストラン」で1位に選ばれたこのレストランは、築130年を超える自宅を改装したもので、落ち着いた雰囲気の中で静かな時間を過ごせます。

「昼膳」メニューでは、だだちゃ豆の茹でたてが提供され、その甘みと風味を楽しめます。また、「だだちゃ豆ごはん」や「だだちゃ豆のパンナコッタ」など、旬の食材を使った料理も絶品です。

Information

名称
だだちゃ豆
(だだちゃまめ)

鶴岡(庄内)

山形県