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孟宗ごはん

(もうそう)

たけのこ料理は庄内地方の春の味覚

庄内地方では、タケノコのことを「孟宗」と呼び、春の訪れとともにその旬を待ちわびます。その春の味覚「孟宗筍(もうそうだけ)」を使った定番料理が孟宗ごはんです。

やわらかくてえぐみが少なく、格別に味が良いとされるタケノコとごはんの相性は抜群です。サクッと噛むほどに広がる風味とたけのこのほのかな甘みを楽しめます。旬の時期には市内の多くの飲食店で提供されるので、必ず食べたい一皿です。

庄内地域のたけのこ

庄内地域、特に鶴岡市郊外の湯田川地区は、孟宗竹林の北限地とされ、粘土質の土壌や豊かな雪解け水が、白く柔らかい良質な孟宗を育てるといわれています。5月初旬から6月初旬にかけて、湯田川温泉はこの「湯田川孟宗」を味わい尽くす「孟宗まつり」で賑わいます。

鶴岡市では、他にも「黄金孟宗」や「谷定孟宗」などが評判です。この孟宗を使った「孟宗汁」は、酒田まつりや鶴岡天神祭のごちそうとしても欠かせない、庄内の郷土料理です。

孟宗の旬と歴史

孟宗の旬は九州から始まり、季節とともに北上し、最北端の産地とされる鶴岡市で5月中旬にピークを迎えます。鶴岡市の温泉地・湯田川温泉周辺には孟宗竹の群雄地があり、孟宗の産地として有名です。しっとりと水分を含んだ粘土質の赤土の土壌が良質な孟宗を育てるといわれており、湯田川で収穫される孟宗は「湯田川孟宗」として全国的に知られています。

鶴岡市で孟宗が広がった由来には諸説ありますが、修験者が北海道からの商船・北前船で京都から孟宗を持ち帰り、寺社に植えたのが始まりともいわれます。

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孟宗ごはん
(もうそう)

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