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萬吉なす

(まんきち)

100年以上の歴史を持つ、湯田川に伝わる希少な在来なす

萬吉なすは、山形県鶴岡市湯田川に伝わる希少な在来作物です。長い間、湯田川のたった一軒の農家で代々受け継がれてきたことから、「門外不出のなす」ともいわれています。

その詳しい由来や栽培の歴史については、残念ながら十分に伝えられていません。しかし、少なくとも100年以上の歴史があると考えられており、湯田川の地域に根付いた伝統野菜のひとつです。

最大500グラムにもなる、大きく丸い実

萬吉なすの大きな特徴は、その驚くほど大きな果実です。大きなものでは長さ約15cm、幅約10cmにもなり、重さは400~500gほどになるとされています。

丸みを帯びた独特の形をしており、山形県内に現存する在来のなすの中でも特に大きな品種として知られています。一般的ななすとはひと味違う、存在感のある姿も萬吉なすの魅力です。

生でも加熱しても楽しめる、独特の食味

萬吉なすは、えぐみが少ないことが特徴です。独特の香りとほのかな甘みがあり、さくさくとした食感を楽しめます。その食感は、和梨やりんごを思わせるともいわれ、一般的ななすとは異なる味わいを持っています。

生で味わう爽やかな食感

新鮮な萬吉なすは、生で食べることでさくさくとした独特の食感と、なすらしからぬ爽やかな風味を楽しめます。えぐみが少ないため、素材そのものの味を感じやすいのも魅力です。

加熱すると、とろりとした食感に

一方、火を通すととろっとした柔らかな食感に変わり、また違ったおいしさを楽しめます。生のときとは異なる食感になるため、調理方法によってさまざまな味わいを楽しめる野菜です。

湯田川に受け継がれる貴重な伝統野菜

萬吉なすは、長い歴史を持ちながら、限られた場所で大切に栽培されてきた地域性の高い在来作物です。代々受け継がれてきた種と栽培の知恵は、湯田川の食文化を伝える貴重な存在となっています。

一般的な品種とは異なる大きさや食感、独特の風味を持つ萬吉なすは、鶴岡の豊かな農業と在来作物の多様性を感じさせてくれる特産品です。

旬の時期

7月・8月・9月・10月

本格的な旬は8月とされ、夏の盛りに最もおいしい時期を迎えます。その後も霜が降りる頃の10月頃まで味わうことができます。

鶴岡を訪れた際には、地域に長く受け継がれてきた萬吉なすを通して、庄内地方ならではの在来作物と食文化に触れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
萬吉なす
(まんきち)

鶴岡(庄内)

山形県