数多く出回っている庄内柿よりも甘みが強く、とろけるような味わいが特徴の伝九郎柿は、かつて庄内地方一円で栽培されていた品種だ。しかし、種があることや、木に背丈があって収穫しにくいなどの理由で一時生産が途絶えていたが、その美味しさと希少さから様々なメディアで紹介され、今では手に入らないほどの人気の品となっている。
渋みを取るため、昔はお湯に一昼夜浸す「湯ざわし」で脱渋して食していたが、お湯の温度管理が難しいことや傷みが早いため、今は焼酎で脱渋。
藤島の長沼地区で古くから口ずさまれた歌の一節に、「春孟宗、夏すもも、秋伝九郎柿…」と旬の産品が謡われている。
旬 9月 10月 11月