歴史と建築
この洋館は大正4年(1915)に大正天皇の即位を記念して建てられ、11月10日(即位当日)に開館しました。バロック様式を模して造られたこの建物は、赤い尖塔屋根と白亜の殿堂が特長で、全国でも稀なデザインです。開館当初は物産陳列場として使用され、戦後は市立図書館として利用されました。昭和63年(1988)からは郷土人物資料展示室として一般公開されています。
鶴岡ゆかりの人物資料展示
現在、大宝館は明治から平成にかけて活躍した鶴岡市出身者や鶴岡市の発展に深く関わった人物の資料を展示しています。展示内容は定期的に更新され、新たな人物が紹介されています。展示される人物は20〜30名ほどで、彼らの業績を紹介しています。
高山樗牛誕生の間
明治の文豪高山樗牛の誕生の間は、昭和33年(1958)に生家が改造される際、鶴岡市が譲り受けて保管していたものを、大宝館が「郷土ゆかりの人物資料館」として開館する際にここへ移築しました。
鶴岡公園と桜
大宝館が位置する鶴岡公園は「日本のさくら名所100選」にも選ばれた桜の名所です。ソメイヨシノや八重桜など約730本の桜が植えられており、開花の時期には桜まつりも開催されます。また、園内にはつつじや藤などの花々も多く植えられており、散歩に最適な場所です。