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鶴岡(庄内) 観光ガイド

庄内エリアには吉祥寺、厳島神社、大山などの観光スポット、花祭り、だるま市、八朔祭などの観光イベント、そば、粕汁、漬物などのご当地グルメがあります。

山形県の日本海側に位置する鶴岡市と酒田市は庄内地方を代表する都市で、最上川が流れ着く日本海沿いの海水浴場で海水浴が楽しめ、内陸では出羽三山や標高2,236mの鳥海山を中心に自然が豊かな街並みです。

鶴岡市の名所といえば、月山・羽黒山・湯殿山の出羽三山に鎮座する月山神社・出羽神社・湯殿山神社であり、特に出羽神社には、国宝の羽黒山五重塔、国の重要文化財である羽黒山正善院黄金堂、三神合祭殿及び鐘楼、天然記念物の爺杉などがあります。

さらに、三つの山々をめぐる六十里越街道では、日本の滝百選に選ばれ七ツ滝や霊峰月山など、美しい自然の姿を眺めることができるのが魅力です。春から秋にかけてはトレッキングが楽しめる上、冬になればスキー場として活用されるこれらの山々は年中観光客で賑わいます。

また、海沿いには湯野浜海水浴場や加茂レインボービーチなど6つの海水浴場や、クラゲの種類の豊富さでギネスブックにも認定された加茂水族館が鶴岡の海の素晴らしさを教えてくれるでしょう。

日本海と最上川沿いに発展した庄内地方、そして庄内平野を囲む自然はスキー・キャンプ・海水浴・温泉といった娯楽だけではなく、美しい景色や自然と一体になった庄内の歴史と文化を観光客に見せてくれるはずです。

鶴岡(庄内)のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

出羽神社

羽黒山の山頂に鎮座する神秘的な神社

出羽神社は標高414メートルの羽黒山の山頂に鎮座する神社です。祭神は伊氐波神と稲倉魂命で、出羽三山神社の一つです。 出羽三山の概要 出羽国南部の庄内地方(山形県の日本海側)に位置する月山、羽黒山、湯殿山を総称して出羽三山と呼び、古くから山岳信仰の対象となってきました。出羽三山はそれぞれ、月山が過去、羽黒山が現在、湯殿山が未来を象徴するとされ、各山には月山神社、出羽神社、湯殿山神社が鎮座しています。 羽黒山の特徴 羽黒山は出羽三山の中心地であり、古神道だけでなく仏教などと融合した修験道の中心地の一つとしても知られています。羽黒山の随神門から始まる表参道は全長約1.7kmで、2446段の石...»

出羽三山

日本の精神世界を体感できる、霊峰

山形県村山地方・庄内地方に広がる月山・羽黒山・湯殿山の総称。修験道を中心とした山岳信仰の場として現在も多くの修験者、参拝者を集めている。 出羽三山は月山が過去、羽黒山が現在、湯殿山が未来を象徴するとされ、それぞれ月山神社、出羽神社、湯殿山神社が鎮座する。 出羽三山の概要 出羽三山(でわさんざん)は、山形県に位置する三つの聖なる山、すなわち月山、羽黒山、湯殿山の総称です。これらの山々は古くから信仰の対象とされ、多くの参拝者が訪れる霊場となっています。出羽三山は、日本の神道と仏教が融合した修験道の重要な拠点でもあります。 歴史的背景 出羽三山の信仰は、奈良時代に始まったとされています。特...»

クラゲドリーム館(加茂水族館)

世界一のクラゲ展示

クラゲドリーム館(加茂水族館)は、クラゲの展示種類数で世界一を誇る水族館です。海沿いに建つ白壁のモダンな建物で、60種類以上のクラゲが展示されています。 涼しげで透明感あるクラゲの姿は一種のアートのようで、暗がりの中でほのかに輝くディープブルーの水槽や、パープルやグリーンに染まるクラゲたちは、異世界に迷い込んだような気持ちにさせられます。 直径5メートルの巨大水槽やクラゲ料理のレストランなど、見どころが満載です。...»

湯殿山 注連寺

古来からの信仰と美しい自然環境、現代アートとの融合

833年(天長13年)、弘法大師空海によって開かれた湯殿山注連寺は、真言宗智山派に属する寺院です。出羽三山の奥の院である湯殿山の参道口に位置し、古くから湯殿山信仰の中心地として栄えてきました。かつて女人禁制だった時代には、「女人のための湯殿山参詣所」として多くの女性参拝者を集め、湯殿山信仰の普及に大きな役割を果たしました。 2009年(平成21年)に『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二ツ星に選定されました。即身仏、天井画、鰐口などが評価されています。境内の「七五三掛桜」は樹齢約200年以上のカスミザクラで、鶴岡市指定天然記念物です。森敦の小説『月山』の舞台としても知られ、境内には森敦...»

鶴岡公園

庄内藩主の居城(鶴ヶ岡城址公園)

庄内藩主として酒井家が約250年間にわたり居城とした「鶴ヶ岡城」跡に整備された公園です。市の中心部に位置し、敷地内には堀や石垣、樹齢数百年の老杉があり、当時の城郭の様子を偲ぶことができます。文化財や史跡が集中していて、日本の歴史公園100選に選定されています。 園内は四季を通して美しい花々が咲き揃います。特に桜が有名で、約730本の桜が植えられており、日本さくら名所100選にも選定されています。春になると、一面が桜色に染まる美しい景色を楽しむことができます。...»

大寶館

ドーム型の赤い屋根が特長的な洋館

大宝館は、鶴ヶ岡城跡に整備された鶴岡公園内に位置する洋館です。1915年、大正天皇の即位を記念して建てられたオランダのバロック様式の建物で、ドーム型の赤い屋根と白壁が特長です。かつては市立図書館として利用されていましたが、現在は鶴岡ゆかりの人物を紹介する郷土人物資料館として使われています。...»

あつみ温泉

日本海に近い、ゆったりと時間が流れる温泉街

あつみ温泉は、日本海の海岸から山あいを2kmほど入った温海川両岸に位置しています。昔は農民が農閑期や盆に湯治に集まり、朝市で魚、野菜、山菜などを買って自炊していたという歴史があります。 温泉街を流れる温海川沿いには7軒の旅館があり、木造3階建ての老舗旅館も並んでいます。温泉街の中心部には足湯が3箇所整備されています。 国土交通省の「くらしのみちゾーン」の登録や「スーパーモデル地区」の指定を受け、歩行者優先の道路として整備されています。...»

白山島

東北の江ノ島とも呼ばれる美しい景観

由良海岸のシンボル「白山島」は沖合にある無人島で、約3000万年前に火山活動によって玄武岩が噴出して形成されました。別名は御島(おしま)です。由良海岸の砂浜から島まで約170メートルの朱塗りの人道橋が掛けられており、徒歩で島に渡ることができます。その景観から「東北の江ノ島」とも呼ばれています。 島内には散策路が整備されており、40分から60分程度で一周できます。夕方になると、日本海に沈む夕陽と白山島のコントラストが絶景を作り出します。夏には期間限定で橋のライトアップも実施されています。...»

鶴岡カトリック教会 天主堂

黒い聖母像が鎮座する明治ロマネスク建築

鶴岡カトリック教会天主堂は、フランス人神父の設計で1903年(明治36年)に建てられた美しい教会です。赤い塔屋が特徴的で、ヨーロッパ中世紀頃のロマネスク様式の教会建築の傑作です。国の重要文化財に指定されています。この教会の「窓絵」や「黒い聖母マリア像」は、国内でここだけで見ることができる珍しいものです。 ...»

荘内神社

酒井家ゆかりの神社で歴史を感じる

山形県鶴岡市の中心部、庄内藩主の居城であった鶴岡城の本丸跡に位置する荘内神社は、1877年(明治10年)、旧藩主を敬慕する庄内一円の人々によって創建されました。以来、庄内藩主酒井家ゆかりの神社として、地域の人々の信仰を集めています。社紋は酒井家の家紋「丸に剣片喰」です。 ...»

弁天島(鼠ヶ関)

白亜の灯台が立つ、源義経ゆかりの地

弁天島は、源義経が兄である源頼朝に追われて奥羽へ逃れる際に、鼠ヶ関の弁天島に上陸したと伝えられています。かつては離島であったと言われていますが、現在は陸続きとなっています。そのため、源義経や従者・武蔵坊弁慶のファンなどの観光客が多く訪れます。 現在は、岬の先にあたる弁天島には厳島神社と金刀毘羅様を奉った祠があり、遊歩道からは日本海が一望できます。大正14年(1925年)4月1日には酒田海上保安部が管理する航路標識の鼠ヶ関灯台が設置されました。 アクセスと設備 新潟県と山形県の境界に位置する鼠ヶ関海岸にあり、昔は干潮時のみ陸続きとなっていた小島でした。現在は整備され、二車線の舗装道路と広い...»

念珠の松庭園

樹齢400年の臥龍松が圧巻の庭園

樹齢約400年、全長20メートルにも及ぶ見事なクロマツ「念珠の松」を中心に、自然庭園の趣を形成した美しい庭園です。主幹は高さ3.5メートル、幹囲り1.16メートルと巨木ではありませんが、東側へ約20メートルにわたって太い枝が這うように伸びているのが特徴です。 昭和30年8月1日に山形県の天然記念物に指定され、1994年(平成6年)に世界的に有名な造園家 中島健の設計により現在の念珠の松庭園が完成しました。 400年かけて作り上げた松 今から約400年前、佐藤茂右エ門が盆栽の松を地植えしたのが始まりです。これを代々続けて庭師に手入れさせ、つくり上げた黒松です。元は1960年に廃業した旅館「...»

湯野浜温泉

日本の夕陽百選に選ばれた絶景温泉

鶴岡市湯野浜にある湯野浜温泉は、山形県内有数の温泉リゾートで、開湯1000年の歴史を持つ海辺の温泉郷です。日本海に面した海岸沿いには近代的なホテルや旅館が立ち並並び、露天風呂からは日本の夕陽百選に選ばれた沈む夕陽を眺めることができます。また、夏は海水浴やマリンスポーツを楽しむこともできます。...»

由良温泉

風光明媚な海岸と温泉郷

由良温泉は、夕日と朱塗りの橋が架かる白山島が織り成す絶景の温泉郷です。日本の渚100選、快水浴場100選、日本の夕日100選にも選ばれた庄内海岸随一の景勝地・由良海岸に面しています。ホテルや旅館、民宿では、由良漁港で採れた新鮮な魚を使った料理が楽しめます。...»

だだちゃ豆

鶴岡の風土と人々のこだわりが創り出した究極の枝豆

山形鶴岡の「だだちゃ豆」は、究極の枝豆と呼ばれています。鶴岡の人々が手をかけ、こだわり抜いて育てたこの枝豆は、鶴岡の風土に最も適した産物です。サヤの表面は茶色の産毛に覆われ、見た目はよくありませんが、その甘さと深い味わい、とうもろこしにも似た独特の香りが特徴で、一度食べると病みつきになる人も多いです。 「だだちゃ」という名前は、庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」という意味です。昔、枝豆好きのお殿様が枝豆を献上させる際に「今日はどこのだだちゃ(おやじ)の枝豆か」と作り手に聞いたことから名付けられたと言われています。 旬:6月~8月...»

寒鱈汁

タラの旨みがまるごと味わえる山形庄内の「鱈汁」

重さは7~10キロにもなるという大きな「タラ」をまるごと汁に入れて味わう山形県庄内の郷土料理。味噌をといた鍋で肝を煮込んで味を出し、しばらく煮たら身を入れる。そして最後に白子を入れて味を調えて完成。このまま食べても良いが、本場の味を味わいたいのならば、庄内では常識という岩ノリのトッピングを忘れないように。「鱈汁」は一年を通して食べられるが、冬の産卵期を迎える「タラ」が特に美味なことから「寒ダラ」と呼ばれ、その「寒ダラ」で作った「寒鱈汁」を食べるが庄内に住む人々の冬の楽しみになっている。 別名     鱈汁、寒だら汁、どんがら汁旬     1月 2月 12月  庄内地方の冬の味覚である「真鱈...»

エゲシ

見た目にも楽しめる庄内定番の味噌汁の具

山形県庄内地域の飛島でとれる海草が“エゲシ”。エゲシとは“イギス”のことで、山形では少々訛って“エゲス”とも呼ばれている。 庄内地域では味噌汁の具に重宝されており、お椀にエゲシを適量入れて、そのまま味噌汁をかけて食べるのが一般的なようだ。 生のときは赤茶色のエゲシが、熱い味噌汁を注ぐと緑色に変わる不思議な様子も楽しみのひとつ。エゲシにかける味噌汁の具は昔からなすと決まっているという。 エゲシは天日干し、塩蔵、冷凍などで保存され、正月頃までは食べられるという。味噌汁にひと味加えて楽しみたい方はおみやげにしてもおもしろい。 別名     イギス、エゲス旬     6月 7月 8月 ...»

夏イカ

新鮮なスルメイカは夏が食べごろ!

庄内で“夏イカ”といえば“スルメイカ”のこと。夏から秋に迎えて旬を迎えるスルメイカは、7月中旬頃が特においしいといわれ夏イカと呼ばれるようだ。夏イカは味が良いだけでなく、高たんぱく、低カロリー、低脂肪に加え、血液中のコレステロールを下げるタウリンが豊富なことから健康にも良いとされ、人気のある食材だ。代表的な料理としては、下処理をした夏イカを串にさして囲炉裏で焼く“もんぺ焼き”。昔から伝わる伝統料理“塩辛”。もち米を中に詰める“イカ飯”などがある。 別名     スルメイカ、真イカ旬     6月 7月 8月 9月 10月 ...»

とうもろこしの味噌汁

大きめのとうもろこしがポイント 山形ならではの味噌汁

山形県鶴岡市周辺で、夏の味噌汁の定番の具といえば“とうもろこし”。鍋で沸騰させた湯に輪切りにしたとうもろこしを入れて、やわらかくなったら味噌を加えてできあがり。とうもろこしから出たダシと味噌が仲の良いコク深い味で楽しめる。とうもろこしを味噌汁に入れるのは、山形の他にも北海道など、一部の地域でも見られる。初めて食べると、カニやエビといった甲殻類を具にした味噌汁に味が似ていると感じる人が多いとか。手軽に作れるので、一度試してみてはどうだろうか。 旬     6月 7月 8月 ...»

山形県とちもち

手間ひまおしまず手作りされる、朝日と行沢地区の名物

とちの実の産地として有名な鶴岡市朝日地区と行沢(なめざわ)地区の名物。強すぎるアクを抜くのが大変な栃の実。両地区では、そのアク抜き方法が古くから代々と伝えられ、実拾いから加工、餅づくりまで手間ひまかけて作られています。なかにあんこを入れたとちもちは、とちの実のほんのり苦い独特な風味があり、懐かしいふるさとの味わいとして人気のおみやげになっています。 別名     栃餅 ...»

べろべろ餅

べろべろべろ~と生まれた細長い、うるち米のおもち

鶴岡市温海地域に伝わる郷土食。うるち米で作られた棒状のもちで独特の食感が楽しめる。ちぎって鍋などに入れるとすぐにやわらかくなることから、マタギが狩猟で山ごもりするときに持って歩いたという。やわらかくなったあとに煮崩れしないのも特徴。温海地区では雑煮やすまし汁、おしるこなどに使用される。つきたてのもちを専用の機械に入れると、べろべろべろ~とひも状に出てくることから、その名が付いたといわれている。...»

麦きり

強いコシとツルッとしたのど越し!庄内地方独特の手打ちうどん

「麦きり」とは、小麦粉をこね薄く伸ばした物を細く切った、ある種手打ちうどんのような麺。山形の中でも主に庄内地方で食されている。ゆであげた麺を冷たいつけ汁でいただくことから、夏の風物詩と言った感じだったものが、現在は一年を通じて食されるようになり、「板そば」と共に山形独自の麺料理として発展した。庄内では、年越しの際にそばの代わりに麦きりをいただくことも少なくない。コシが強く、ツルッとしたのど越しがなんともいい。...»

どんごえ

歯ざわりと酸味がおいしい名わき役!

「いたどり」「どんごい」「どんぐり」など地域によって様々な呼び名がある“どんごえ”。山形県鶴岡市の伝統食材で、鶴岡市では塩漬けにして保存したものを、食べるときにたっぷりの水で塩だしをしてから調理される。塩漬けにすると表面があめ色になるが、炒めると鮮やかな緑色に戻るという。炒めすぎると歯応えがなくなるので、短時間でさっと炒めるのが調理のコツだそうだ。鶴岡市は学校給食の発祥の地で、その当時の給食にどんごえが使われていたことから、現在でも学校給食記念日(12月24日)に、それを再現したおにぎり、塩引き、どんごえの炒め物が出されている。 別名     いたどり、どんごい、どんぐり旬     4月 5...»

鶴岡のいとこ煮

固い食材から追い追い入れ、銘々煮る

一般的にいとこ煮というと小豆とカボチャの組み合わせを煮た料理が多いが、鶴岡のいとこ煮は小豆ともち米を一緒に炊いた料理のこと。炊飯器のない時代に鍋で炊く際に、固い材料から追い追い(甥)入れて銘々(姪)煮る料理法から「いとこ」の名が付いたと言われている。祝い事やおもてなし料理として振舞われるが、日常のお茶請けや農作業の一服、こどものおやつとしても親しまれている。通年楽しまれているが、暑い季節は向かない。 旬     1月 2月 3月 4月 10月 11月 12月 ...»

鶴岡のぶどう

200年以上の歴史を誇る、みずみずしい実の甘み

鶴岡市櫛引地域は、山々の自然ときれいな水に恵まれ、一日の寒暖の差が大きいため、質の良い果樹が育つ気候に恵まれています。このため、「フルーツタウン」とも称されています。鶴岡では江戸時代からぶどう栽培が始まり、200年以上の歴史があります。特に西荒屋は名産地として知られています。 鶴岡ではデラウェア、甲州、巨峰、ピオーネなど、60種類以上のぶどうが栽培されています。秋には多くの観光果樹園でぶどう狩りが楽しめます。...»

萬吉なす

100年以上の歴史ある門外不出の茄子

鶴岡市湯田川に伝わる在来作物の“萬吉なす”。代々、湯田川のたった一軒の農家でのみ作られてきた門外不出の茄子である。その歴史は残念ながら詳しくは語り継がれていないが、少なくとも100年以上の歴史があると考えられている。果実は大きいもので長さ15センチ、幅10センチの丸型で、重さは400~500グラムもあり、山形県内に現存する在来の茄子では最も大きい茄子として知られている。えぐみが少ないのが特徴で、他の茄子では味わえないような香りや甘みがあり和梨やりんごのようなさくさくとした食感が楽しめる一方で、火を加えると、とろっとした食感がクセになる味わいだ。本格的な旬は8月で、霜が降りる10月頃まで食べるこ...»

孟宗ごはん

たけのこ料理は庄内地方の春の味覚

庄内地方では、タケノコのことを「孟宗」と呼び、春の訪れとともにその旬を待ちわびます。その春の味覚「孟宗筍(もうそうだけ)」を使った定番料理が孟宗ごはんです。 やわらかくてえぐみが少なく、格別に味が良いとされるタケノコとごはんの相性は抜群です。サクッと噛むほどに広がる風味とたけのこのほのかな甘みを楽しめます。旬の時期には市内の多くの飲食店で提供されるので、必ず食べたい一皿です。...»

孟宗筍

たけのこは郷土料理に欠かせない

山形県庄内地方の春の味覚を代表する食材のひとつに「孟宗筍(もうそうだけ)」があります。やわらかくてえぐみが少なく、格別に味が良いといわれるたけのこです。特に鶴岡市の湯田川温泉周辺にある孟宗竹林でとれる孟宗筍は、湯田川孟宗といわれ人気が高いです。 孟宗筍は掘ってから調理するまでの時間が短ければ短いほど良いとされ、湯田川温泉周辺では、早朝に掘り出してから5時間以内のものを「朝掘り」と呼び、特に珍重されています。この新鮮な孟宗筍を地元の酒かすと味噌で仕立てた孟宗汁は、地元をはじめ周辺地域の多くの人に親しまれており、地域の郷土料理として深く根付いています。旬は5月から6月です。...»

山形県産 アワビ

天然のアワビと、養殖アワビの両方が楽しめる庄内浜

山形県の海岸一帯である庄内浜では天然のアワビと、養殖アワビの両方が水揚げされる。養殖アワビは、養殖に最適なおだやかな波、低い水温、良質の水という条件が揃っていることから、昭和62年よりはじめられ、いまや人気商品として定番化している。養殖のアワビは「一口あわび」と呼ばれ、約6.5センチの大きさで出荷されている。一口でアワビを食べられる贅沢な心地が評判を呼んでいるという。一方で、天然のアワビ漁も行われている。舟から半身を乗り出し、箱めがねで海底を覗くという、昔ながらの漁法が行われ、ひとつひとつ丁寧に獲られている。出羽三山からの清らかでミネラルたっぷりの水質が凝縮した旨みと弾力ある食感と育む。海上か...»

山形県産 アスパラガス

シャキシャキ食感の初夏の味わい!

初夏が旬の極太シャキシャキアスパラ。冬の間にじっくりと時間をかけて育てる。さっと塩茹ですると鮮やかな緑がまぶしく、フレッシュな味わいが楽しめる。鶴岡市、飯豊町、酒田市、最上町などで作られている。最上町では、アスパラアイスクリームやアスパラシャンプーなどの開発も進む。庄内エリアで栽培されたものは庄内アスパラとも呼ばれている。...»

でごづげのけんちん

古漬けになったたくあんも無駄にしない先人の知恵

古漬けのたくあんを油で炒めた料理。昔から鶴岡では、古漬けになったたくあんのことを「でごづげ」と呼ぶ。また、けんちんとは普茶料理の巻繊(ケンチェン)が元になった料理方法で、油で炒めた後、だし汁を加えて汁気がなくなるまでさらに炒め、醤油で仕上げる料理方法。漬物樽の底で古くなったたくあんを塩抜きして、だし汁で炒めることで立派なおかずになる、昔ながらの知恵がつまった郷土料理。かつて新たに大根を漬ける直前である冬によく食べられた。 別名     古漬たくあんのけんちん炒め ...»

青菜漬

雪国ならではの冬の保存食◎ほどよい辛みが爽やかな漬け物

主に山形県の内陸地方で栽培されている山形青菜を、保存食として漬け物にしたもの。旬は11月。雪が積もる前に収穫され冬場の保存食として古くから重宝されている。青菜の葉は、幅が広く肉厚、それでいて柔らかいのが特長。爽やかな辛みが漬け物のスパイスとなって良い味を醸し出す。またビタミンが豊富で栄養価も高いヘルシー食材である。そのまま漬け物でいただく他、刻んで納豆と和えたり、アイディア次第でいろいろな料理に活用できるのも嬉しい。...»

赤飯ささぎ・白ささぎ

庄内の代表的豆類で、在来作物

城下町である旧鶴岡市内では、小豆は煮ると皮が割れるため切腹に通じることから忌み嫌われてきた。そのため、小豆に比べて皮が硬く煮ても胴割れしない赤飯ささぎが武士の縁起担ぎとして、赤飯に使われてきたという謂れがある。赤飯に使うと米の色がとてもきれいな桃色に仕上がるため色付けとして重宝されてきささぎは、莢の長さが20~30cmにもなるという珍しい特徴がある。旧鶴岡市内や羽黒地区では古くから栽培されてきたが、そのほとんどが自家用として栽培されていた。 莢が月の形に見えることから月豆(ゲットウ)という別名をもつ「らいまめ」は、メキシコ原産の豆で、庄内では「白ささぎ」と呼ばれている。インゲンマメの仲間で、...»

精進料理(出羽三山)

修験道によって育まれた、独特の料理文化

出羽三山の精進料理は、古来より修験者達により受け継がれており、出羽三山の豊かな恵みと手間暇掛けた料理が特徴。 "出羽三山の精進料理"は、出羽三山の修験道によって発展した食事です。修験道は、自然とのつながりを深める修行者たちによる宗教的な実践です。羽黒修験道は、月山の山岳信仰に基づく食事文化と、修験寺院で発展した精進料理を組み合わせ、京都からも影響を受けた独自の料理を創り出しました。羽黒修験道では、食べ物は心身を養うだけでなく、自然界に宿る神仏や精霊との調和を意味する「おこない」の一部とされています。月山山麓に広がるブナ林などの生態系で、山菜やキノコなどの野生食材を収穫する際、自然との共存を大...»

ぶどう葉餅

鶴岡朝日・温海地域で親しまれる、ほんのりぶどう色の餅菓子

鶴岡市朝日地域で古くから親しまれる郷土食。ぶどう色の餅菓子は、とくに大網地区、田麦俣地区で作られてきた。5月~6月に若葉のぶどうの葉を採取し、乾燥させる。水でやわらかく煮た葉をもち米と合わせて蒸し上げ、一緒につくとぶどう色の餅ができあがる。あんこを中に入れるか、または胡桃を砂糖と味噌で味付けたくるみ味噌をつけて食べる。同じ鶴岡市の温海地域では「古代餅」と呼ばれている。朝日地域のぶどう葉餅がもち米とぶどうの葉を最初から一緒に蒸すのに対し、温海地域は蒸したもち米にやわらかくなったぶどうの葉を加えてさらに蒸す工程が異なるが、ほかはほとんど同じ作り方を行う。古代餅の中身は粒あんが使われることが多い。...»

おきつねはん

藩主を慕う農民たちの思いが生んだお菓子

黒砂糖と小豆を使った生地をきつねの面の木型で形作ったお菓子。天保11年に庄内藩主へ転封命令がおりたとき、農民たちが阻止した天保義民の事件から誕生した。その翌年に農民たちの願いがかない藩主が「お据り」になったことから「居成」を「稲荷」にかけて、藩主へ捧げたのが始まり。独特の舌ざわりが楽しめる鶴岡を代表する銘菓。 別名     きつねめん ...»

紅エビ

庄内浜は全国有数のエビの産地。鶴岡の鼠ヶ関港では獲れたてのエビを船上で箱詰めまで行い、鮮度の高い状態で水揚げしています。紅エビは甘エビの一種。水温が低いほど赤みを増し、色と形が女性の唇に紅を塗ったように見えるため、紅エビと呼ばれます。身はねっとりと濃厚な甘さがあり、刺身で味わうのはもちろん、皮ごと食べるから揚げもおすすめ。日本酒との相性もばっちりです。 別名     あまえび 甘エビ ...»

山形県産 原木しいたけ

歯ごたえと香りがしっかりとした肉厚椎茸

湿度の高い庄内の夏の気候は椎茸栽培にぴったり!山形の自然で育まれたコナラ、ミズナラなどを使う原木栽培。菌床栽培とは異なり、大地からのミネラルをたっぷり吸収した元気な樹からたっぷりと栄養を受け、香り高い肉厚の椎茸に仕上がります。その一方で、温度や湿度の管理にも最新の注意が必要で手間隙がかかるため、後継者不足にも悩まされている現状もあります。肉厚プリプリで旨味がギュッと凝縮しているので、焼くだけでご馳走になる食材です。...»

行者にんにく

山にこもる修験者の荒行に耐える源

行者にんにくは、地域によって様々な系統があるが、庄内の在来系統は形が良く、茎の一部が赤色なのが特徴で、首都圏の市場でも大変人気がある。味、香りはにんにくに近く、生のままや醤油漬け、おひたし、天ぷらなどで食べるのが一般的だ。鶴岡市朝日地区では、30年以上も前から、野山に自生していたものを自宅に持ち帰り、栽培が始められていた。現在では、約20名の農家によって栽培されている。収穫時期を迎えると、秋に畑から掘り起こし、暖かいビニルハウスに移す。その暖かい環境で成長を促すことで、約2~4週間経つと収穫できる大きさになるのだ。地元農家にとって行者にんにくは成長がとても遅いうえ虫や病気の被害が多く苦労が絶え...»

芋っこ ぼた餅

明治5年に3000人の旧庄内藩士で切り開いた鶴岡市松ヶ岡地域に、江戸時代から代々伝わる郷土料理。「芋っこぼた餅」とは、松ヶ岡産の里芋と米を一緒に炊き、すりつぶして丸めた団子のこと。きりたんぽよりももちもちとした粘りのある食感で、里芋と米の旨味を堪能できる。鍋や汁物、おしるこに入れて食べる。開墾する庄内藩士の力のもととなった伝統料理。 別名     芋っこぼたもちしるこ ...»

伝九郎柿

まるでマンゴーやパパイヤのような南国フルーツの食感

数多く出回っている庄内柿よりも甘みが強く、とろけるような味わいが特徴の伝九郎柿は、かつて庄内地方一円で栽培されていた品種だ。しかし、種があることや、木に背丈があって収穫しにくいなどの理由で一時生産が途絶えていたが、その美味しさと希少さから様々なメディアで紹介され、今では手に入らないほどの人気の品となっている。渋みを取るため、昔はお湯に一昼夜浸す「湯ざわし」で脱渋して食していたが、お湯の温度管理が難しいことや傷みが早いため、今は焼酎で脱渋。 藤島の長沼地区で古くから口ずさまれた歌の一節に、「春孟宗、夏すもも、秋伝九郎柿…」と旬の産品が謡われている。 旬     9月 10月 11月...»

山形県産 クロダイ

鶴岡沿岸は古くからクロダイ釣りのメッカ。江戸時代に庄内藩主の酒田公が武士の鍛錬のために、クロダイ釣りを推奨したという歴史を持つ。庄内藩士は、自ら作った竹の一本竿でクロダイを釣ったという。春から夏にかけ安定した味わいだが、秋から冬にかけてが旬。タイ科。甘みのあるくせのない味わいで、刺身や塩焼き、煮つけ、鍋物と料理を選ばない。日本食だけでなくフランス料理でもよく使われる。 別名     チヌ旬     1月 2月 3月 9月 10月 11月 12月 ...»

赤かぶ漬(山形県)

山形県の各地で愛される、様々な「赤かぶ漬け」!

赤かぶを酢、砂糖、塩などで漬けた、パリパリとした食感が特徴の山形県名産の甘酢漬け。 【歴史・由来】山形県では各地に赤かぶの固定種(伝統野菜)が伝わる。先祖代々種が受け継がれている。温海(あつみ)かぶ、肘折かぶ、最上かぶなどがある。鶴岡市の温海地域で栽培されている温海(あつみ)かぶは、1785年に徳川幕府に献上したとの記録が残っている。 【食べ方】日常のおかず、お茶うけに。庄内地域では、大黒様のお歳夜(12月9日)、年越し、正月など秋冬の行事にも縁起物として利用される。 【作り方】・赤かぶを丁寧に洗い、適当な大きさに切る。・酢、砂糖、塩などで漬ける。 【提供店】県内の食堂、そば屋、温泉旅...»

庄内麩

江戸から続く庄内の伝統食品

江戸時代より庄内の名産として知られる焼き麩。焼き麩とは小麦粉とグルテンと呼ばれる小麦からとれるたんぱく質を水で練り合わせ焼いたもの。庄内麩の大きな特徴は、全国でも珍しい板状に仕上げられている点だ。江戸時代から明治時代にかけて、盛んに行われた北前船での交易で運びやすいよう板状の形状になったという。味噌汁やお吸い物の具として、または煮物や鍋など幅広く、庄内の郷土料理で使われている。近年ではピザやお菓子としても親しまれている。板状の麩をくるくると丸めたうずまき麩もある。 別名     荘内麩、板麩、うず巻き麩 ...»

マコモダケ

古事記にも記載されたタケノコ状の特産野菜

『マコモダケ』は、池や沼などに茂生するイネ科の水生植物「マコモ」の花芽に黒穂菌が寄生し、根元が筍状に肥大したものです。2メートル以上に伸びた草丈の根元の直径が3~5センチに肥大した部分を食用とします。原産地は中国~東南アジア、その歴史は古く、お釈迦様がその葉でムシロを編み、その上に病人を寝かせて治療したという伝説が残っています。また、日本最古の書物「古事記」「日本書紀」、歌集「万葉集」にも記載されており、出雲大社や氷川神社などの神事で使われる霊草としても有名です。 別名     マコモタケ旬     10月 11月 ...»

マロン

鶴岡みやげとして地元で愛用されている和洋折衷の銘菓

明治20年に山形県初のパン屋として鶴岡市に創業した「木村屋」の看板商品。木村屋自慢の風味豊かな白あんと甘栗を包んだパイ菓子。洋菓子であるパイ生地に、和菓子の白あんと甘栗がとてもマッチする一品。地元の人のおつかいものとして、愛用されている鶴岡銘菓。...»

鶴岡のあんこう

あんこうは漁期の長い魚。見た目はグロテスクですがおいしさがギュッと詰まっており、全国からも注目を浴びています。鍋はもちろんのこと、刺身や天ぷらでも、あんこうのおいしさを堪能することができます。また、肝と身と皮を味噌などで和える「とも和え」は酒の肴として人気の料理です。...»

月山ワイン

自生する山ぶどうを使った名物ワイン

鶴岡市朝日地域の名物。朝日連峰に囲まれた山村地帯では、ワインという名が知られていないころから、山に自生する山ぶどうを用いて山ぶどう酒をつくっていたといいます。昭和47年から、自生する日本山ぶどうを使った本格ワインの研究開発を進め、昭和54年に果実酒製造免許を取得。「月山ワイン」と命名されました。...»

古鏡(和菓子)

表面は「さっくり」、中は「しっとりやわらか」。遠い昔に思いを馳せた人気菓子。

木村屋が創業以来こだわってきた特製餡に求肥もちを入れたお菓子。出羽三山のひとつである羽黒山の「鏡池」から出土された古鏡をかたどったお菓子である。表面は「さっくり」、中は「しっとりやわらか」。シンプルだからこそ「餡」の味が際立つ、素材の味が生きたお菓子に仕上がっている。...»

藤島まんじゅう

一度食べたらクセになる藤島町の名物まんじゅう

山形県東田川郡藤島町の住民では知らない人はいないほどの名物まんじゅう。もちもち食感の皮でささげあんを包んだもので、甘さとそれを引き立てるほのかなしょっぱさのバランスがおいしいまんじゅうだ。藤島町のおみやげとしてオススメする住民も多いが、蒸し立ての味がまた格別とのことなので、近くへ行く予定がある方はぜひ食べてみて欲しい。1個の値段が73円という安さも魅力のひとつだ。...»

ほわいとぱりろーる

もっちりスポンジにとろけるクリームの純白ロールケーキ

各種メディアで話題の白いロールケーキが”ほわいとぱりろーる”だ。自社工房のパティシエが1本ずつ手作りするロールケーキは、1年以上の歳月を研究と試作に費やし、やっと完成したこだわりのスイーツである。卵白を丁寧に泡立てて、しっとりもちもちな食感に仕上げられたスポンジと、コクがあるのに後味スッキリな生クリームとの相性が抜群。口のなかでスッと溶けていくクリームのなめらかな舌触りは、忘れられないほどのインパクトがある。...»

アルケッピューレ

櫛引町のトマトの甘さと旨味を凝縮したトマトソース

櫛引町にあるイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフと、鶴岡市の「産直あぐり」が共同開発して誕生したトマトの加工品。生食用の櫛引産トマト「麗容 桃太郎」とオリーブオイル、塩のみとシンプルな原料のみで、トマト本来の甘さを引き出している。トマトの産地である自然が豊かな櫛引町は、昼夜の寒暖の差が大きいため甘~いトマトを栽培するのに適しているという。そこで収穫されたトマトで作られた2種類のトマトソースは遠方からもわざわざ買いに訪れる人がいるほどの人気商品だ。“アルケッピューレ”は煮物に“アルケッチァップ”はパスタに使ってみて欲しい。...»

月山神社

出羽三山の霊峰に鎮座する古社

月山神社は山形県の月山山頂(標高 1,984m)に鎮座する神社です。『延喜式神名帳』に名神大社とされた式内社で、明治の近代社格制度では東北地方唯一の官幣大社でした。古来から修験道を中心とした山岳信仰の場とされ、現在も多くの修験者や参拝者が訪れます。 祭神 祭神は月読命です。神仏習合により、月山神の本地仏は阿弥陀如来と考えられるようになりました。これは東北特有のもので、浄土教の浸透が阿弥陀如来信仰を月山に導いたとされています。室町時代まで、月山の神は八幡大菩薩とされていました。 由緒 社伝によれば、崇峻天皇の第3皇子である蜂子皇子が推古天皇元年(593年)に羽黒山を開山し、さらに同年に月...»

月山

出羽三山にそびえる霊峰

月山は山形県中央部、出羽丘陵の南部に位置する標高1,984mの火山で、現在は噴火活動はありません。山域は磐梯朝日国立公園の特別区域に指定され、日本百名山、新日本百名山、花の百名山、新・花の百名山に選ばれています。また、月山山麓湧水群は名水百選、月山行人清水の森は水源の森百選に選定されています。 出羽三山の一つ 月山は標高1,500mの湯殿山、標高418mの羽黒山とともに出羽三山の一つに数えられ、修験者の山岳信仰の対象となっています。山頂には月山神社が鎮座し、多くの修験者や参拝者が訪れます。開山者は蜂子皇子と伝えられ、古くは「犂牛山(くろうしのやま)」と呼ばれていました。 山体の姿 月山...»

湯殿山神社

神秘のベールに包まれた霊峰

湯殿山神社は山形県鶴岡市田麦俣の湯殿山山腹に位置する神社で、旧社格は国幣小社、現在は別表神社です。庄内地方に広がる出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)のうち、湯殿山の中腹にあります。湯殿山は月山に連なる山であり、湯殿山神社は月山から西へ8km下った地点、梵字川沿いにあります。 古くから修験道を中心とした山岳信仰の場として、多くの修験者や参拝者を集めています。湯殿山神社の特徴は、本殿や社殿がない点です。山自体が神の鎮まる場所とされ、人工的な信仰の場を作ることが禁じられてきました。 神仏習合の信仰 明治以前、出羽三山では神仏習合の信仰が盛んで、羽黒山は観音菩薩(月山)、月山は阿弥陀如来(過去)、...»

湯殿山

出羽三山に秘められた神秘の山

湯殿山は、山形県鶴岡市と西村山郡西川町にまたがる標高1,500mの山です。月山、羽黒山とともに古くから山岳信仰の対象とされており、出羽三山の一つとして知られています。...»

龍王尊 善寳寺

龍神信仰の寺として知られる歴史ある寺院

善寳寺は、海の守護神である龍神を祀る寺として全国的に知られ、四季を問わず多くの参拝者が訪れます。特に龍神信仰の寺として航海安全や大漁を祈願する漁業関係者から厚い信仰を集めています。境内には「魚鱗一切の供養」を目的とした五重塔などの貴重な建築物が多数あります。 また、裏手には二龍神の棲み家と伝えられる貝喰の池があり、深い緑の中に神秘的な雰囲気を漂わせています。さらに、東北随一の祈祷道場としても知られ、妙厳寺や最乗寺と並ぶ曹洞宗三大祈祷所の一つとされています。座禅体験が可能です。...»

致道博物館

庄内地方の歴史と文化を伝える博物館

致道博物館は、鶴岡の歴史や文化を紹介・展示する博物館です。かつては鶴ヶ岡城の三の丸、庄内藩主酒井家の御用屋敷にある登録博物館で、旧庄内藩の藩校「致道館」に由来します。同藩校で使用されていた文物や用具に加え、庄内地方の民俗資料が収蔵・展示されています。 博物館内には国指定重要文化財の旧西田川郡役所や旧鶴岡警察署庁舎、多層民家など、貴重な歴史的建築物が移築されています。また、東北では珍しい書院造の「酒井氏庭園」は国の名勝に指定されています。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで一ツ星を獲得しています。...»

庄内藩校 致道館

東北地方唯一の藩校建築

致道館は明治6年(1873年)まで藩士の教育機関として利用された藩校跡です。文化2年(1805年)、庄内藩七代目藩主・酒井忠徳によって創設された学問所が致道館の始まりです。当初は現在の鶴岡市日吉町にありましたが、文化13年(1816年)に八代目藩主の酒井忠器によって鶴ヶ岡城三の丸曲輪内に移されました。 約1万5千平方メートルの広大な敷地に、聖廟、講堂、御入間、表御門などの建物や、神庫、養老堂、句読所、本舎、武術稽古所、矢場、馬場などが建てられました。致道館は明治6年(1873年)に廃校となりました。現在は国の史跡に指定されており、当時の面影を残す貴重な建造物が数多く残されています。...»

瀧水寺 大日坊(湯殿山 総本寺)

徳川将軍家も祈願した、由緒ある寺院

瀧水寺 大日坊は、弘法大師が開山された湯殿山の総本寺です。真言宗豊山派の寺院で、正式には湯殿山 総本寺 瀧水寺 金剛院 大網 大日坊と称します。弘法大師自作の御本尊と即身仏「真如海上人」、国指定重要文化財「釈迦如来(金剛仏)」を安置しており、徳川将軍家の祈願寺としても知られています。 江戸幕府3代将軍・徳川家光の乳母である春日局が参詣した寺として全国に名を轟かせる由緒ある寺院です。境内には100体もの観音様が祀られています。...»

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