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あらきそば

約100年の歴史を持つ蕎麦作り

村山市にある「あらきそば」は、創業から約100年の歴史を持つ老舗のそば店です。最上川三難所そば街道の最も古い十四番店であり、古くから地元の人々に愛されてきました。

あらきそばの麺は、地粉を使った太めの手打ちそばです。硬めで香り高い蕎麦は、昔ながらの伝統的な製法で作られています。

メニューは「板そば」のみで、別途「身欠きニシンの味噌煮」も注文できます。板そばは、秋田杉で作られた50cmほどの板に盛り付けられた豪快な一品です。

趣深い店内

店内は約180年前の農家の建物を使用しており、昔懐かしい雰囲気の温かみのある空間で、ゆっくりとそばを味わうことができます。

この趣深い古民家の雰囲気と、挽きたてのそば粉を使用した極太の蕎麦の風味が評判となり、全国から多くの人々が訪れる人気店となっています。

メディアにも取り上げられる人気店

「あらきそば」の美味しさは、メディアにも取り上げられています。2015年にはフランス外務省が選ぶ世界の飲食店ランキング「ラ・リスト」に東北地域で唯一ランクインしました。

この評価は、地域の伝統を「食」という形で大切に守り続ける姿勢が高く評価された結果です。

歴史と由来

初代の芦野勘三郎さんは、農閑期の冬に蕎麦を打ち、近所の人々に振る舞っていました。その美味しさが評判となり、「そば打ち名人」として知られるようになり、蕎麦屋を開くことになりました。店名は、初代の父が心酔していた江戸時代初期の武士「荒木又右衛門」に由来しています。

1951年、初代夫婦は東京の銀座の店に招かれ、蕎麦を打ちましたが、3カ月で戻ってきました。東京流の「返し」の技術を取り入れ、地元に戻った後は「あらきそば」の名が広まり、客も増えていきました。

現在でも代々受け継がれた「あらきそばにしかつくれない味」を守り続けています。蕎麦は時間の経過で味が変わるため、どの工程も手を休めることなく丁寧に行われています。家族総出で味を守り続ける姿に感銘を受けながら、蕎麦のできあがりを待つことができます。

風味豊かな極太蕎麦

あらきそばは、秋田杉で作られた50cmほどの板の器に盛られ、蕎麦同士がくっつかないように薄く盛られるのが特徴です。挽きぐるみの粉を使い「そば粉98・つなぎ2」の割合で仕上げられた蕎麦は、風味豊かで噛むほどに旨みが広がります。

蕎麦つゆには、県内で選び抜いた醤油に砂糖とみりんを加えた「返し」と、たっぷりのかつお節でとった出汁が使用されています。

メニューとおすすめ

「あらきそば」の蕎麦は「板そば」のみで、1人前の「うす毛利」と2人前の「むかし毛利」があります。ボリュームがあるため、男性でも「うす毛利」で十分です。また、一緒に注文したいのが「にしんの味噌煮」。一日じっくり煮込んだ味噌煮は、身がホロッと崩れるほど柔らかく、骨まで食べられます。

Information

名称
あらきそば
リンク
公式サイト
住所
山形県村山市大久保甲65
電話番号
0237-54-2248
営業時間

11:00~14:30

定休日

水曜日

料金

20台

アクセス

JR村山駅より車20分
東根I.C.より車30分

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