蔵王温泉とスキーリゾート
蔵王温泉は西暦110年に開湯され、高湯温泉や最上高湯とも称されています。温泉街のメインストリート「高湯通り」は江戸時代からの300年の歴史を持ち、共同浴場や由緒ある旅館が軒を連ねています。蔵王温泉スキー場は大正末期に開設され、リゾート地として国内外に知られる観光地に発展しました。
蔵王は四季折々の魅力を持ち、冬以外の季節でも爽やかな空気、山の緑、高山植物、紅葉などが楽しめます。登山やトレッキング、リラクゼーションスペースも充実しており、一年を通じて楽しめるマウンテンリゾートです。
樹氷ライトアップ
樹氷のライトアップは、樹氷高原駅からさらにロープウェイを乗り継いだ地蔵山頂駅周辺でも楽しめます。七色のカクテル光に浮かび上がる樹氷群パノラマは、日本夜景遺産にも認定されています。蔵王以外では、八甲田山や吾妻山などでも樹氷を見ることができます。
大きいものでは5mを超える樹氷は、一体一体が違う表情を見せます。この幽玄な景色は、日本夜景遺産にも認定されています。
樹氷の形成条件
樹氷は全国的にも珍しく、限られた地域でしか見られない特別な自然現象です。蔵王に樹氷ができる理由は、シベリアからの季節風が多量の過冷却水滴と雪を運ぶこと、氷や雪がつきやすいアオモリトドマツが自生していること、適度な積雪量があることです。これらの条件が揃って、唯一無二の絶景が生まれます。
樹氷ができるまでの過程
11月〜12月 初期:アオモリトドマツは、季節風で運ばれた雲粒(過冷却水滴)による着氷と着雪で覆われはじめる。
1月 成長期:風上に向かってエビのシッポが発達し、着雪も盛んに起こる。
2月 最盛期:着氷と着雪が最も盛んで、大きな樹氷に成長する。
3月 衰退・倒壊期:気温の上昇で樹氷はとけて細くなり、また雨などで一気に倒壊する。
蔵王の樹氷は山麓から山頂まで大きく変化します。下から霧氷、樹氷(エビノシッポ)、樹氷(アイスモンスター)と続きますが、成長と衰退が繰り返されるため、その境界は時間と共に変化します。同じ高度でも風の通り道か否かで樹氷の成長の度合いが異なります。
樹氷の歴史
マイナス15℃にもなる厳冬期の山頂付近でしかできないため、その姿は長い間ベールに包まれていました。地元では「雪の坊」と呼ばれていましたが、樹氷の名で大正時代から全国に知られるようになりました。
ビュースポット 昼と夜の樹氷
昼間の青空に映える白銀の樹氷も壮大ですが、夜のライトアップされた樹氷は幻想的な美しさを見せます。ロープウェイからの広大な樹氷原の空中ビューも魅力的です。
ロープウェイ車窓:ゴンドラからの空中ビュー
地蔵山頂駅前観賞エリア:目の前に広がる樹氷群
地蔵山頂駅 山頂テラス:360°絶景の樹氷原
地蔵山頂駅 レストラン山頂:暖かい室内からの観賞
樹氷の楽しみ方
ロープウェイでの観賞
定番の観賞方法は「蔵王ロープウェイ」。山麓線と山頂線を乗り継いで地蔵山頂駅へ行きます。スキーやスノーボードをしなくても乗車できるため、誰でも樹氷を楽しめます。
樹氷ライトアップ
シーズンには「樹氷ライトアップ」が開催されます。夜の樹氷は多彩なライトに照らされ、異世界に迷い込んだような風景を楽しめます。
雪上車での観賞
蔵王ロープウェイから雪上車「ナイトクルーザー号」に乗って、「樹氷幻想回廊ツアー」に参加することもできます。
スキーとスノーボード
蔵王温泉スキー場内には「樹氷原コース」があり、日中、樹氷を眺めながらスキーやスノーボードを楽しむことができます。
樹氷のシーズンは例年12月下旬から2月下旬頃まで。気象条件によって見られる時期が変わるため、最新情報は各サービスの予約時に確認してください。
樹氷と楽しむアクティビティ
スキーリゾート:樹氷群を滑るロングダウンヒルコース
ナイトクルージング:ライトアップされた樹氷原をクルージング
蔵王開運回遊:パワースポット巡り
恋人の聖地:ロマンチックなプロポーズスポット
温泉:源泉かけ流しの天然温泉でリフレッシュ