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出塩文殊堂

(でしお もんじゅどう)

あじさい寺として親しまれる寺院

山形市村木沢地区にある「出塩文殊堂」(別当:良向寺)は、弘法大師空海によって開かれたと伝えられる真言宗醍醐派の寺院です。「あじさい寺」とも呼ばれ、例年6月下旬から7月中旬に約40種類2500株の紫陽花が咲き誇る美しい景観で知られています。

あじさい

お堂まで続く文殊堂参道の石段は515メートルあり、両側には約2,500株、40種類の紫陽花が咲き誇ります。情緒的な雰囲気の中、青色や紫色など色とりどりの紫陽花を楽しむことができます。また、時期に合わせて毎年「むらきざわあじさい祭り」が開催され、日没後のライトアップも行われます。

歴史と由来

出塩文殊堂は約1200年前に弘法大師が開いたとされる古刹です。本尊の文殊菩薩像は、高畠町の亀岡文殊と同じ木で造られたと言われています。亀岡は木の元の方が使われたので元木(もとき)文殊、出塩は木の先の方が使われたので若木(わかき)文殊と呼ばれています。

堂宇は、もとは文珠山の山頂にありましたが、山形初代城主・斯波兼頼公(最上氏の祖)が延文元(1356)年に山形城に入部した後、中腹の現在地に移し、再建されました。その後も正徳3(1713)年に再建され、明和9(1772)年には山門も建立されました。

参道

参道途中には「文殊様の夫婦杉」と呼ばれる、元は2本だった木が合わさって1本になった珍しい杉の木があります。

参道は石段や石畳のため、歩きやすい靴でお出かけください。石と石の隙間がありデコボコしている箇所や、雨の後は滑りやすい箇所もあるため、足元に十分注意して歩いてください。

Information

名称
出塩文殊堂
(でしお もんじゅどう)

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