あじさい
お堂まで続く文殊堂参道の石段は515メートルあり、両側には約2,500株、40種類の紫陽花が咲き誇ります。情緒的な雰囲気の中、青色や紫色など色とりどりの紫陽花を楽しむことができます。また、時期に合わせて毎年「むらきざわあじさい祭り」が開催され、日没後のライトアップも行われます。
歴史と由来
出塩文殊堂は約1200年前に弘法大師が開いたとされる古刹です。本尊の文殊菩薩像は、高畠町の亀岡文殊と同じ木で造られたと言われています。亀岡は木の元の方が使われたので元木(もとき)文殊、出塩は木の先の方が使われたので若木(わかき)文殊と呼ばれています。
堂宇は、もとは文珠山の山頂にありましたが、山形初代城主・斯波兼頼公(最上氏の祖)が延文元(1356)年に山形城に入部した後、中腹の現在地に移し、再建されました。その後も正徳3(1713)年に再建され、明和9(1772)年には山門も建立されました。
参道
参道途中には「文殊様の夫婦杉」と呼ばれる、元は2本だった木が合わさって1本になった珍しい杉の木があります。
参道は石段や石畳のため、歩きやすい靴でお出かけください。石と石の隙間がありデコボコしている箇所や、雨の後は滑りやすい箇所もあるため、足元に十分注意して歩いてください。