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佐藤錦(さくらんぼ)

(さとうにしき)

最高峰のさくらんぼ

鮮やかなルビー色に輝く大粒の実のさくらんぼ「佐藤錦」は、高い糖度と上品な酸味が特徴の山形県が誇る名産品です。80年以上にわたりさくらんぼのトップブランドとして君臨し続けています。

山形県は全国のさくらんぼ生産量の7割以上を占める「さくらんぼ王国」として有名です。県内には約2,500haの栽培面積と約200カ所の観光果樹園があります。梅雨の時期に雨が少なく、昼夜の寒暖差が適した環境で、特に東根市は水はけが良く、さくらんぼの栽培に適しています。

佐藤錦の産地と旬

佐藤錦の旬は6月から7月にかけてです。この時期の山形県は、さくらんぼ狩りで活気にあふれます。佐藤錦の主な産地は、山形県東根市、寒河江市、天童市です。東根市は、さくらんぼ狩りの発祥地としても知られています。

有名なさくらんぼの品種

世界には2,000種以上のさくらんぼがありますが、日本で有名な品種には「佐藤錦」のほか、「ナポレオン」や「紅秀峰」があります。収穫時期もさまざまで、「佐藤錦」は6月中旬から7月上旬、「ナポレオン」と「紅秀峰」は6月下旬から7月中旬に収穫されます。

佐藤錦の誕生

「佐藤錦」を生み出したのは山形県東根市の佐藤栄助さんです。資産家の長男として育ちましたが、株に失敗し40歳で果樹農家を始めました。

栄助さんは当時収穫期が梅雨と重なり、日持ちも悪いさくらんぼの改良に取り組み、「黄玉」と「ナポレオン」を交配して品種改良を行い、大正11年に初めて実を結び、2年後に原木の育成に成功しました。実に10年の歳月をかけて佐藤錦を誕生させました。

こうして誕生したのが、日持ちがし、甘みと酸味のバランスが取れた最高品種の「佐藤錦」です。果樹栽培に情熱を注いだ結果生まれた品種です。

さくらんぼ狩り

東根市は、さくらんぼ狩りの発祥地としても知られています。山形市から車で約30分の場所に位置する田園都市で、さくらんぼの代表的な生産地です。

東根市では、4月20日頃から観光果樹園で温室さくらんぼ狩りが始まります。6月になると露地栽培のさくらんぼ狩りに切り替わり、7月上旬まで楽しめます。

温室でのさくらんぼ狩りでは、「佐藤錦」を主に、「ナポレオン」や「紅秀峰」などの品種が楽しめます。

さくらんぼを選ぶ際は、赤く熟していて皮にハリがあり、色が濃く艶やかなものを選ぶのがポイントです。花芽を取らないように気を付けることも大切です。

さくらんぼ狩りは、木から直接もぎ取りながらジューシーで甘酸っぱい果汁を楽しめる素晴らしい経験です。

さくらんぼの栄養

さくらんぼはビタミン・ミネラルを多く含み、疲労回復や利尿作用、消炎作用、美肌維持などの効果があります。また、抗酸化成分であるアントシアニンやフラボノイドも豊富で、眼精疲労の回復にも役立ちます。

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名称
佐藤錦(さくらんぼ)
(さとうにしき)

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