佐藤錦の産地と旬
佐藤錦の旬は6月から7月にかけてです。この時期の山形県は、さくらんぼ狩りで活気にあふれます。佐藤錦の主な産地は、山形県東根市、寒河江市、天童市です。東根市は、さくらんぼ狩りの発祥地としても知られています。
有名なさくらんぼの品種
世界には2,000種以上のさくらんぼがありますが、日本で有名な品種には「佐藤錦」のほか、「ナポレオン」や「紅秀峰」があります。収穫時期もさまざまで、「佐藤錦」は6月中旬から7月上旬、「ナポレオン」と「紅秀峰」は6月下旬から7月中旬に収穫されます。
佐藤錦の誕生
「佐藤錦」を生み出したのは山形県東根市の佐藤栄助さんです。資産家の長男として育ちましたが、株に失敗し40歳で果樹農家を始めました。
栄助さんは当時収穫期が梅雨と重なり、日持ちも悪いさくらんぼの改良に取り組み、「黄玉」と「ナポレオン」を交配して品種改良を行い、大正11年に初めて実を結び、2年後に原木の育成に成功しました。実に10年の歳月をかけて佐藤錦を誕生させました。
こうして誕生したのが、日持ちがし、甘みと酸味のバランスが取れた最高品種の「佐藤錦」です。果樹栽培に情熱を注いだ結果生まれた品種です。
さくらんぼ狩り
東根市は、さくらんぼ狩りの発祥地としても知られています。山形市から車で約30分の場所に位置する田園都市で、さくらんぼの代表的な生産地です。
東根市では、4月20日頃から観光果樹園で温室さくらんぼ狩りが始まります。6月になると露地栽培のさくらんぼ狩りに切り替わり、7月上旬まで楽しめます。
温室でのさくらんぼ狩りでは、「佐藤錦」を主に、「ナポレオン」や「紅秀峰」などの品種が楽しめます。
さくらんぼを選ぶ際は、赤く熟していて皮にハリがあり、色が濃く艶やかなものを選ぶのがポイントです。花芽を取らないように気を付けることも大切です。
さくらんぼ狩りは、木から直接もぎ取りながらジューシーで甘酸っぱい果汁を楽しめる素晴らしい経験です。
さくらんぼの栄養
さくらんぼはビタミン・ミネラルを多く含み、疲労回復や利尿作用、消炎作用、美肌維持などの効果があります。また、抗酸化成分であるアントシアニンやフラボノイドも豊富で、眼精疲労の回復にも役立ちます。