ゲレンデとコース
樹氷原コース
蔵王ロープウェイ山頂線を利用し、1月から3月にかけて見事な樹氷が楽しめるコースです。初級者でも滑走可能で、蔵王山頂駅から百万人ゲレンデを経由し、横倉ゲレンデまで続く長いコースです。
ザンゲ坂コース
上級者向けのコースで、凍りやすく狭い幅が特徴です。初心者には厳しい条件ですが、チャレンジ精神を刺激します。
大平コース
南側の各ゲレンデから上の台方面へ下山するコースで、全長5km。初心者向けの緩やかな場所もありますが、リフトを利用することで歩行を迂回することも可能です。
上級者向けコース
横倉のカベ(斜度38°)
横倉ゲレンデの北側斜面にあるコースで、不整地のため凹凸が激しく、アイスバーンも多いです。オリンピックなどで見られるコースよりも斜度と凹凸の高さが厳しく、「滑走」するためには高い技術が必要です。
涸沢のカベ(斜度25°)
スキー場マップでは「ザイラーコース」と記載されています。パラダイスゲレンデのメインコースで、標高が高いため積雪が多く、雪質も良いことが多いです。凹凸は少ないですが、時期によってはアイスバーンが多くなります。コース下部では初心者コースと合流し、パラダイスリフト、コタンゲレンデ、大平コース方面それぞれの利用者が交差するため、接触事故に注意が必要です。
ジャンプ台
蔵王ジャンプ台はFIS公認のスキージャンプ競技場で、女子ジャンプワールドカップが毎年開催されています。最近では、サマージャンプやナイターも実施可能となり、国内最大のノーマルヒルのジャンプ台となっています。
ロープウェイ
区間: 蔵王山麓~樹氷高原、樹氷高原~地蔵山頂
所要時間: 7分(蔵王山麓~樹氷高原)、10分(樹氷高原~地蔵山頂)
延長: 1,734m(蔵王山麓~樹氷高原)、1,872m(樹氷高原~地蔵山頂)
蔵王ロープウェイ(山麓線)
蔵王ロープウェイ蔵王山麓駅(標高855m) - 樹氷高原駅(標高1,331m)
蔵王ロープウェイ(山頂線)
樹氷高原駅(標高1,331m) - 地蔵山頂駅(標高1,661m)
蔵王中央ロープウェイ
蔵王中央ロープウェイ温泉駅(標高864m) - 鳥兜駅(標高1,387m)
これらのロープウェイを利用して、山頂の地蔵山頂駅や樹氷原にアクセスできます。特に冬季には樹氷ライトアップが行われ、幻想的な風景が楽しめます。
施設
蔵王ベースセンタージュピア
蔵王エリアで最も広いパブリックスペースで、スクール受付、チケット売場、インフォメーション、レストラン、レンタルショップなどが揃っています。
ペンション村
山麓には複数のペンションが集まる「蔵王ペンション村」があり、オープンガーデンなどのイベントも開催されています。
樹氷原
1月から2月にかけて広大な樹氷原が見られ、ロープウェイを利用して観賞することができます。樹氷ライトアップも行われ、多彩な色に照らし出された樹氷が楽しめます。
蔵王温泉
蔵王温泉は西暦110年に開湯され、1900年の歴史を持つ温泉地です。山形県山形市南東部、蔵王連峰の西麓に位置し、標高880mにあります。古くは最上高湯、高湯(たかゆ)と呼ばれ、白布温泉(山形県)、高湯温泉(福島県)と共に奥羽三高湯の一つに数えられます。
蔵王温泉の泉質は酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉で、旧泉質分類では含硫化水素強酸性明礬緑礬泉です。5つの源泉群から分かれる47の源泉があり、湯量は毎分約5,700リットル、1日約8,700トンです。強酸性の泉質で、皮膚病に高い効能があるとされています。また、肌を白くする効能から「姫の湯」とも呼ばれます。
蔵王温泉には共同浴場や日帰り入浴施設があり、蔵王温泉スキー場に隣接しています。温泉街には数十件の旅館やホテルが建ち並び、その数は企業の保養所を含めて120軒以上です(温泉を引いていない施設も含まれます)。温泉街に沿って酢川が流れ、上流には温泉を祀った酢川温泉神社があります。