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玉こんにゃく(玉こん)

(たま 蒟蒻)

香ばしいこんにゃくとからしの相性が抜群

山形は昔からこんにゃく芋の栽培が盛んで、こんにゃくが好んで食べられてきました。現在でも、山形県のこんにゃくの年間消費量は全国で1位となっています。板こんにゃくや糸こんにゃくが一般的ですが、玉こんにゃくは山形独自のものであり、地元では愛着を込めて「玉こん」と呼ばれています。

山形県民に愛されている「玉こんにゃく」は、地元のソウルフードです。球状のこんにゃくで直径は約3cmほどあり、観光地やイベント会場などで串に刺して販売されています。発祥は、昭和元年に創業した「千歳山こんにゃく」とされています。

玉こんを作るときは、水は使わず、しょうゆだけで煮るのがおいしくするコツです。煮上がったら熱々のまま串に差し、からしをつけて食べるのが一般的です。

山寺と玉こんにゃく

山形市にある「宝珠山立石寺」(通称「山寺」)は、こんにゃくとの縁が深い寺院です。平安時代に創設されたこの寺で、開山した慈覚大師が中国から持ち帰ったこんにゃくを精進料理に取り入れたことがきっかけで、こんにゃくが周辺に広まりました。

現在でも山寺周辺の飲食店や出店で「玉こんにゃく」が販売されており、観光客に人気です。山寺へ向かう前に「力こんにゃく」として食べることが楽しみの一つとなっています。

玉こんにゃくの楽しみ方

玉こんにゃくは、水を使わず醤油だけで煮るのが一般的な食べ方です。また、練り辛子をつけて食べることもよくあります。

玉こんにゃくは主に祭りや観光地、花見、イベントなどで販売されており、ファストフード感覚で楽しむことが一般的です。山形県内にはこんにゃく料理専門店が存在し、懐石料理やお造りを再現したこんにゃく、フカヒレを再現したこんにゃくなど、ユニークな料理が提供されています。

スーパーマーケットや商店では味付け前の玉こんにゃくが大袋や小袋などで販売されており、家庭でも手軽に作ることができます。特に寒い時期に温かい玉こんにゃくを味わうことが、多くの人にとって美味しいと感じられる時季です。

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玉こんにゃく(玉こん)
(たま 蒟蒻)

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