山形県 » 山形市・蔵王・天童

冷たい肉そば

(つめたい にくそば)

鶏出汁つゆの田舎そば

冷たい肉そばは、山形県河北町で愛されている郷土料理で、「つったい肉そば」とも呼ばれます。鶏出汁の効いた冷やしたつゆに田舎そばを入れ、コリコリとした食感とコクが特徴の鶏肉を使います。蕎麦の替わりに中華麺を使用したものは「肉中華」と呼ばれます。

この料理の起源は、大正時代にそば屋で一杯やるのが主流だった頃にさかのぼります。馬肉の煮込みをつまみに呑み、最後は盛りそばで締めるというスタイルが定番でした。残った肉をそばにかけて食べたことから「肉そば」が誕生し、そばがのびないように冷たいつゆを使うようになりました。

冷たい肉そばの提供方法

山形県河北町で提供される冷たい肉そばは、常温で提供されます。具は主に鶏肉(歯ごたえのある親鶏)とネギで、つゆは鶏骨だしで冷たくしています。使用する鶏肉は若鳥ではなく、堅めの鶏肉が良いとされています。

誕生の背景

冷たい肉そばがどのように誕生したかについては、いくつかの説があります。

・育ち切った鶏の有効活用:育ち切った鶏を有効に活用するために作られました。
・賄い料理からの進化:鶏そばが冷えても美味しかったため、冷たくして提供するようになりました。
・馬肉から鶏肉へ:大正時代、そば屋で馬肉の煮込みとそばを食べていたところ、残った馬肉をそばに入れて食べるスタイルが広まり、戦後には調達しやすい鶏肉が使われるようになりました。
・そばがのびない工夫:温かいつゆではそばがのびるため、つゆを常温で提供するようになりました。
・出前文化:客をもてなすために出前でそばを取る習慣があり、そばがのびないようにつゆを冷たくしました。

肉中華

温かい名物「肉そば」のバリエーションとして「肉中華」があります。蕎麦の替りに中華麺を使用して、ラーメンのトッピングが鶏肉になっています。

Information

名称
冷たい肉そば
(つめたい にくそば)

山形市・蔵王・天童

山形県